精鋭の育成。
誰もが挑戦でき、誰もが習得できる技術でありながら、実際に制御系のシステムに従事している技術者は数少ない。それはなぜか? シンプルな事実として、制御系の技術者が一人前として認められるまで、年単位の時間が必要となるからだ。それでもJCEが人材の育成にそれだけの年月をかけるのは、制御系システムという難しい技術と真摯に向き合っているから。未来を見据えた育成だからこそ、私たちは焦ることなく、新人研修から一人立ちまで、丁寧で隙のない人材の育成・教育を大事にしている。研修期間中は一人の新人に対して、一人の教育担当者がつくシステムで、エンジニアとして技術の習得レベルが高まることはもちろん、一般的な集団研修では得られない、先輩エンジニアとの信頼関係を教育期間中に得ることができる。研修後はOJTへと移行するが、教育担当者がそのまま直属の上司という立場になるのでスムーズに実際の業務へとスライドできる。心通う温かい関係の中で高度なプログラミング技術を習得しながら、一人のエンジニアとして、また社会人としても着実に成長できる。そのような精鋭の育成がここにある。
JCE流 人材育成
「いきなり一人立ちさせない」
JCEでは基本的にいきなり一人立ちさせることはない。というのも、教育担当者が担当している案件にそのまま参画することがほとんどだから。研修が終わったら知らない環境に放り出されるということがない分、業務に入ってもストレスなく仕事ができる。
「JCEらしさを身につける」
新人や若手時代に教育担当から丁寧に教えてもらったり、先輩から仕事をサポートしてもらったり、上司に相談に乗ってもらったりという経験をし、この会社は居心地がいいなと感じたことを、自分も後輩に還元していこうという姿勢が受け継がれている。特に意識していなくとも、JCEらしさが自然に身につくだろう。
「孤立させない」
新人教育に限らず、JCEでは部下に任せっきりにするということはない。「チームで仕事をする」とお客さまから評価されているように、一人ではなくチームで仕事に対して責任を持っている。新人教育のときも同じで、新人が研修を予定通り進められないとき、教育担当が一緒に考え、解決の道を探す。この一人にしない姿勢が、新人教育を通して新人にも伝わり、JCEの中で脈々と受け継がれていくことで、「チームで仕事をする」社風が実現している。
入社前からフォロー開始
10月の内定者懇親会終了後、11月から3月まで月1で5回のペースで入社前研修を開催。内容はC言語の研修、先輩社員をゲストに呼んで体験談義、その後の懇親会など。技術研修の側面もあるが、先輩社員を通じて会社を知ってもらうことが主な目的。
外部のビジネスセミナーにも参加
社外セミナーにも積極的に参加を促進。1年目は月1ペース。2年目以降は3カ月に1回のペースで参加。社外の、それも異業種の方々と意見交換することで、社外やIT業界以外にも見識を広げ、考え方の幅を広げることが可能に。
入社後、3カ月は技術研修を実施
入社後、3カ月は技術研修を実施。2カ月間みっちりとC言語を学習し、1カ月間の業務知識の学習を経て、OJTへと進んでもらう。
「情報処理技術者試験」に精鋭の結果
JCEでは、受験料・交通費全額負担で情報処理技術者試験を受験できる。さらに、合格した暁には報奨金も出るなど、会社として資格取得を推進。また、社内の『技術向上委員会』により、過去問のメール便配信や勉強会の開催を行い、資格取得率の向上に取り組んでる。勉強会では社員が集まって勉強に取り組むことで、一人ではなかなか確保できない勉強時間とモチベーションの維持を実現している。これにより、『基本情報技術者試験』合格率90%、『応用情報技術者試験』合格率50%超を達成している。
STAFF VOICE
- 嶋本 純 2017年入社
大阪府立大学 工学域 物質化学系学類
マテリアル工学課程 修了
技術に対して、楽しんで向き合える
エンジニアを育てたい。
制御系のシステムは、非常に専門性が高いがゆえに、システムを扱う上で何か疑問や課題があった場合などにネット検索しても答えが得られなかったりします。その時に、今持っている情報からいかに次の情報を引き出すか。ほかの資料から関連するものを見つけてこられるか。そのような課題に根気強く向き合う、粘り強さが大事です。また、制御系システムは開発に非常に多くの人が関わるので、立場の違う人からも必要な情報を聞き逃さないコミュニケーション能力はとても大事になってきます。JCEでは研修期間に教育担当者が一人ひとりに向き合うため、個々人の成長具合に合わせて指導を進めることができます。研修を通じて技術や知識だけでなくコミュニケーション力も高まります。これまで教育担当として後輩の育成に携わってきましたが、入社した頃とは全く違う立派な姿を見たときや、お客さまから「いい技術者だ」と褒めていただけたときは、一人前になってくれたんだな、とやりがいも感じつつ、感慨深くなります。そして最もやりがいを感じるのは、育成に携わった後輩が、楽しそうに難しいシステムに取り組んでいるのを見たときです。これからも技術に対して、楽しんで向き合えるエンジニアを育てていきたいと思っています。